HOME > 公募作品展示部門
2012年度 公募作品展示部門
ASIAGRAPH CGアートギャラリーでは、広くアジア地域から作品公募を行うことで、より自由なCG表現を受け入れる作品展示を目指して参りました。今年度もアジア14の国と地域から約600点の応募がありました。中でも動画(アニメーション)作品公募第二部門は、アジア10カ国14人の審査委員による国際審査が行われ、入選作品を決定いたします。アジア各国それぞれ固有の価値観とニーズを反映し、尚かつ公平な審査によって選定された入選作品は、アジア全体から支持された作品と呼ぶに相応しいでしょう。
ASIAGRAPH2012 CGアートギャラリー公募展示部門 入選者紹介
ASIAGRAPH2012 (CG Competition) , Lists of successful competitors
猛火 jyari (Japan) |
禅-大渦- jyari (Japan) |
ハーバーテイル 伊藤有壱 / 有限会社アイトゥーン (Japan) |
ギアハート Studio i2 (日本工学院専門学校クリエイターズカレッジ) |
シャケちゃん CreativeLab.team S (日本工学院専門学校クリエイターズカレッジ) |
SlapStick 小原孝介 (日本工学院専門学校クリエイターズカレッジ) |
OPENIT. -オーピニット- 小谷野 萌 (東京工芸大学 芸術学部 アニメーション学科) |
大きな樹 黒木智輝 (九州大学芸術工学部画像設計学科) |
ジンギウィキ 斎藤円香 (東京造形大学 デザイン学部 造形学科 アニメーション専攻領域) |
F××Kin 岩本里奈 (日本工学院専門学校) |
sugar coat 東郷拓郎 金本有里彩 (トライデントコンピュータ専門学校/CGスペシャリスト学科) |
Rational solutions 鈴木 裕偉 (武蔵野美術大学 大学院/造形研究科デザイン専攻映像コース) |
ゴースト君の日常 Studio HS (日本工学院専門学校クリエイターズカレッジ) |
歳をとっても元気! 入山萌香 |
のりのだいぼうけん 藥師寺直人 |
特別な卵 渡辺竜彦 |
動物の村の愉快な仲間たち 佐藤あかね |
栗山千宙おつかいをたのまれたおんなのこ |
小川莉果ゴーヤ |
矢野竜あまぐものおもい |
野村颯人バンズ君の冒険 |
葛巻美月無題 |
若生優希にんじゃのかげぶんしん |
REALLUSION賞 | so-easy賞 | イーフロンティア賞 | |
It's too late 謝卉祈李蘭曛楊儀璟林丞訓 (正修科技大學) |
Bao Bao 吳佳旭 (台北藝術大學) |
クチグセ 江幡直之 (宝塚大学新宿キャンパス) |
零点征服 岳丛军、贾楠、曹建飞 (石家庄职业技术学院) |
你是他的一生 吳沛宣、潘哲偉、黃新仁 (崑山科技大學) |
BEARshow 田口聡 (文京学院大学) |
輪廻する悪夢 加藤樹真 (東京コミュニケーションアート専門学校) |
monster 片山陽介 (愛知県立芸術大学) |
Atayal Soldier Shawli (Taiwan) |
アキ子 アイワ (Spain) |
Yulla Ninamo (Spain) |
美術型の科学家 異世神音 (Taiwan) |
レモネード きぬ (Japan) |
Play-Time with Maid Kurudaz (Taiwan) |
HUNT! 伊武もいな (Japan) |
旅行 Zihling (Taiwan) |
Sky lake Kenneos (Spain) |
兎夢 兎兎頭 (Taiwan) |
requiem zunko (Japan) |
けだるい学芸会 松岡 志津 (Japan) |
牡羊座 Bulleta (Taiwan) |
HI~~ KUBA (Taiwan) |
李文哲そろそろ帰りたい(China) |
カンジ 紅茶少女の憂鬱(Japan) |
40原 突撃!隣のメイドさん(Japan) |
葉星ヒトミあやかし少女の散歩道(Japan) |
LanLan1(Taiwan) |
審査委員講評 (Comments by Juries)
柴田 忠男Tadao Shibata (Japan) メールマガジン「日刊デジタルクリエイターズ」編集長 第一部門/第二部門/第三部門/第四部門/REALLUSION AWARD 2012/虎穴賞部門 |
2012年の審査では、三つの部門の最優秀賞がわたしの選んだ最優秀賞とぴったり合った。CGアート作品公募部門はjyari氏の「mouka」で、髑髏や人骨が虚空を浮遊する不気味な絵。モダンな地獄草子か。既視感がないでもないが、すごいインパクトだった。動画作品公募部門は、国内予選で一番完成度が高いと思ったのが「HARBOR TALE」だった。国際審査では日本作品を審査できないので、ぜひ海外の審査員に選んでもらいたかった。果たして最優秀賞だ。発表を見るまで、あの伊藤有壱氏の作品とは気がつかなかった。そして虎穴賞、萌えキャラは日本の独壇場のはずだが、台湾のShawli氏の作品3点はいずれもすばらしい出来だった(タイポグラフィも)。動画作品の審査には長時間を要したが、アジア各国のお国柄がそれとなく表出されていて、見ていて楽しい。ほとんどが無国籍な作風ではあるけれど。動画部門ではここ数年、質量ともに中国と韓国が圧倒的だが、今年は日本が健闘している。わたしは香港のLau Kwun Yiu,johnee氏の「GALAMAN」を支持する。惜しくも入選にとどまったが、18分20秒に5つのナンセンスを凝縮した破壊的な作品だった。ASIAGRAPHの審査はかなりハードだが、もっと作品が多くても平気だ。というより、まだまだ応募数が少ない。運営陣に奮起を促したい。 |
川村 順一Junichi Kawamura (Japan) 宝塚大学教授/Art & Contents Producer 第二部門(最終選考)/第三部門/第四部門/REALLUSION AWARD 2012/虎穴賞部門 |
「今年も、それぞれの発想や表現技法を活かした作品が多く寄せられました。先ずは、この場をお借りしまして、応募して下さった方々に心から御礼申し上げます。今回も然りですが、表現手法もさることながら、語られる物語りなどで心に響く作品が多く、審査の難しさを改めて感じました。他の審査員の方々も審査基準をどこに置くのか、それぞれ”心の格闘”があったと拝察しますが、言い換えればこれは大変嬉しいことです。特に第二部門では、流石に著名なアーティストの方やプロダクションからの出品も頂き、審査をさせて頂くにはおこがましいと感じました。また、虎の穴賞の作品では、”萌え”の表現の奥深さを改めて感じ、思わず作品に見入ってしまいました。第四部門では、こども達のそれぞれの感性が純粋に表現され、思わず微笑んでしまいました。また、今年は、特別公募部門としてREALLUSION AWARD 2012が設けられ、REALLUSION社のiCloneとCrazyTalk Animatorを使用して、ソフトや使用するキャラクターなど、敢えて限られた制作環境でアニメーションを制作することのユニークさや可能性を知ることが出来ました。回を重ねる毎に、審査部門が増え、それぞれの部門で、年齢やプロアマを問わずアーティストの方々が自らの表現に挑戦して下さることに心から感謝しております。 |
岩野 一郎Ichirou Iwano (Japan) トライデントコンピュータ専門学校 CGスペシャリスト学科 講師 第一部門/第二部門/第四部門/REALLUSION AWARD 2012/虎穴賞部門 |
ここ数年ASIAGRAPHによせられる作品を見ていると、キャラクターの顔立や世界観の造形がその国ごとにうっすらと特色を持っていて、作品にその雰囲気を柔らかく伝えていることをよく感じます。ストーリーなど作品の内容とは別に、このような造形から来る味のようなものが、その国ごとにまとまった感覚として見えてくるのはとても面白いです。そういう観点で自分の国の作品はどんな共通した雰囲気があるのか考えてみましたが、実はこれが実感としてよくわかりません。自分のことは分かっているようで意外と見えないように、たぶんほかの国の人からみると日本という雰囲気がそれぞれに感じられているのかもしれません。そして同時に世界全体から見るとアジアとしての共通の雰囲気が、このASIAGRAPHにはあるのではないかと、多くの作品を見せてもらいながら思いました。各国のみなさんから個々の思いを乗せた作品を送って頂き、今年もこのASIAGRAPHで見られることに感謝いたします。 |
スタンリー アートジェム ラウStanley "Artgerm" Lau (Singapore) IFS(シンガポールを拠点とするクリエーターのスタジオ)共同創設者 クリエイティブディレクター 第一部門(静止画部門) |
It has always been a pleasure being a judge for Asiagraph contest. it excites me every time when I open up the submissions folder and this year it is no exception. I am completely amazed by the quality and the variety of the entries. Not only it was extremely difficult for me to pick the best ones among them, I also found myself taking a really long time to go through every piece of art as I was constantly pausing and staring at the images in admiration. :) Therefore I sincerely thank the Asiagraph committee for the opportunity again to let me judge, admire and be inspired. It was a wonderful experience! |
雲井真理子 Mariko Kumoi(Japan) 有限会社ケイ・コーポレーション 事業部 ディレクター 東京国際アニメフェア「クリエイターズワールド」企画運営担当 第三部門 |
今回初めて審査に参加させて頂きました。 動画第三部門は学生によるアニメーション54作品でした。 作品の完成度はさまざまでしたが、これからの成長が期待できる作品、既に独自の世界観や表現をしっかり持った作品、 豊富なアイディアや色彩豊かな作品など、大変楽しくも審査としては大いに悩みながら見させて頂きました。 今回応募された意欲ある学生の方々が、今後アニメーション界で活躍される事を楽しみにしております。 |
吉田 博高Hirotaka Yoshida (Japan) 虎の穴 代表取締役社長 虎穴賞部門 |
昨年に引き続き、今回も『虎穴賞』として参加させていただきました。今回も多くの方からの応募を頂きまして 大変うれしく思っております。また、昨年の受賞者からも新しい作品を送っていただいた方も多く、1年後のレベルの向上に 驚きました。 今回も多くの海外の方からの応募があり、「萌え」が万国共通語になりつつあることもあらためて実感しております。 虎の穴では、海外のクリエイターのあらゆる作品を日本にて販売しております。 是非、「ASIAGRAPH2012公募展示部門」に応募されたクリエイターの皆さんと、新しいビジネスが出来る事を期待しております!! |