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2011年度 公募作品展示部門
ASIAGRAPH CGアートギャラリーでは、広くアジア地域から作品公募を行うことで、より自由なCG表現を受け入れる作品展示を目指して参りました。今年度もアジア10の国と地域から約500点の応募がありました。中でも動画(アニメーション)作品公募第二部門は、アジア10カ国14人の審査委員による国際審査が行われ、入選作品を決定いたします。アジア各国それぞれ固有の価値観とニーズを反映し、尚かつ公平な審査によって選定された入選作品は、アジア全体から支持された作品と呼ぶに相応しいでしょう。
ASIAGRAPH2011 CGアートギャラリー公募展示部門 入選者紹介
ASIAGRAPH2011 (CG Competition) , Lists of successful competitors
picnic shichigoro (Japan) |
sphynx toshiyuki misu (Japan) |
reconstruction MiRA (Japan) |
memory naO (Japan) |
そらの彼方 小花 春夫 (Japan) |
under zunko (Japan) |
ふたりだけの防衛線 nauribon (Japan) |
Free dream of Dandelion Bulleta (Taiwan) |
ネコミミフリルマニアックス 伊武もいな (Japan) |
がおっ! いがのたろー (Japan) |
Brigadier Bunny Ein Lee (Taiwan) |
さくら着物 結城リカ (Japan) |
Mom Chang Wook-sang (Korea) |
Dream Chronicles Li weiyi (China) |
雪山のライチョウ 薩摩 浩子 (東京藝術大学) |
ハイアラキー 仲宗根 将晃 (Sheridan College) |
Al Dente Tango 吉田まほ (東京藝術大学院) |
うのみ 本田 康明 (東京工芸大学) |
Mind inside 安達 香織 (デジタルハリウッド大学) |
いないいないばあば 白石 慶子 (東京藝術大学院) |
れとろなまほう 白井 慧 (京都精華大学) |
selfish chimata (デジタルハリウッド大学) |
時めくり ヴェネチア編 鈴木 裕偉 (武蔵野美術大学 大学院) |
USAWALTZ 池 亜佐美 (東京藝術大学) |
2801 小野 奈津江 (御茶ノ水美術専門学校) |
マッシブスピーダー : ホワイ ウィ ファイト KumaLab.(芦塚 慧祐、熊谷 武洋) (山口大学 大学院) |
ヘアー 赤澤 瑛莉 (デジタルハリウッド大学) |
JAM FISH 飯田 千里 (東京藝術大学院) |
Battlefield VOFAN (Taiwan) 静止画 |
Source LDT (Taiwan) 静止画 |
COMIC ROCKMAN CO2 (Japan) 動画 |
GOD THE ROCK PAPARAYA (Taiwan) 静止画 |
ロックマン ナイトメア 江幡直之 (Japan) 動画 |
ロックマンブシン 竹内僚平 (Japan) 動画 |
リアル ロックマン-08- 周爽 (China) 静止画 |
SOLITYDE STANLEY ARTGERM LAU (Singapore) 静止画 |
MEGAMAN ZERO - The Movie Chris Ng (Singapore) 静止画 |
Megaman Pixcel Mash Kendrick Lim a.k.a. kunkka (Singapore) 静止画 |
OLD ROCK JAZZ (Taiwan) 静止画 |
Baozoujieluo LOIZA (Taiwan) 静止画 |
Let's Rock! Yap Kun Rong (Singapore) 静止画 |
Lightning opens up the future P4 (Japan) 静止画 |
20世紀ロックマン YU JUN (Japan) 静止画 |
Let's Go! Rockman! Derrick Chew (Singapore) 静止画 |
TACTICAL ROCKMAN! LIM RI KAI (Singapore) 静止画 |
Proto-time! Marc Lee (Singapore) 静止画 |
Luokeluoke PUMP (Taiwan) 静止画 |
Pupupu Comax (Taiwan) 静止画 |
MEGAMAN Evan Lee (Taiwan) 静止画 |
OUTLAW AnNeee (Japan) 動画 |
キラキラひかるあいつ 河村初 (Japan) 動画 |
.Flash 佐々木大輔 (Japan) 動画 |
Eni斧(えにおの)「ワイリー軍団、インターネット掲示板にあらわる」(Japan) 静止画 |
間野裕樹ダーク・ギャラクシー(Japan) 静止画 |
江原円香ロックマン(Japan) 静止画 |
西口良MMM(メガマンミュージック)(Japan) 静止画 |
Hi-GO!AtoZ~始原と終焉~(Japan) 静止画 |
中山佳祐リーゼン10(Japan) 静止画 |
林子瑜イケロックマン(Taiwan) 静止画 |
MT skyZ笑顔の咲く夏(Japan) 動画 |
田中めぐみあんまん にくまん ろっくまん!!(Japan) 動画 |
審査委員講評 (Comments by Juries)
柴田 忠男Tadao Shibata (Japan) メールマガジン「日刊デジタルクリエイターズ」編集長 第一部門(静止画部門/虎穴賞部門)/第二部門/第三部門/特別公募部門 ロックマンアワード2011 |
第一部門の静止画は意外に低調でした。各作家に確たる世界観がないということでしょうか、直感的にグッと来る作品が見当たらず、全作品を何度も見直してなんとか選出しました。 一方、「萌え」をテーマにした虎穴賞部門は楽しく審査できました。自由テーマで何の制約もない(それが逆にむずかしいのかもしれません)静止画部門に比べ、この部門はASIAGRAPHならではの特色と魅力、可能性があると感じました。 第二部門動画は、ますます品質が向上し、選考自体を楽しめました。かつてはまったく意味不明の作品もありましたが、今回は殆どの作品をどうにか理解できました。ここでも大切なのはやはり「世界観」です。万国共通で誰が見ても分かるシンプルな構成は、なぜか面白味がない、浅いと思うのはたぶんわたしの偏見でしょう。わたしのイチオシは「おにしめおたべ」という日本作品でした。 |
川村 順一Junichi Kawamura (Japan) 宝塚大学教授/Art & Contents Producer 第一部門(静止画部門/虎穴賞部門)/第二部門/第三部門/特別公募部門 ロックマンアワード2011 |
今回は、これまでの作品公募に加え、カプコンさんのご協力を頂いた、ロックマンのキャラターをモチーフとした作品公募と、虎の穴さんの協力を頂いた、”萌え”をテーマとした作品公募を行いましたが、それぞれ素晴らしい作品が多く寄せられました。迷いはしましたが、基準があることで、わたしなりに、審査を楽しく行うことが出来ました。 しかし、一般公募作品の審査では、今回は特に動画部門で素晴らしい作品が多く、大変迷い何ども思案しました。通常、作品審査では、先ずは、作品の評価ランク付けをざっと行い、その後、改めて順位付けを行いますが、今回、この作業にかなり時間を要しました。というのは、作品審査の評価基準として、オリジナル性、物語り性、時代性、映像美、新規性など幾つかありますが、今回は、素晴らしい動画作品が多く寄せられ、順位付けに大変苦しんだわけです。 これは、アジアグラフが、更に多くのアーティストに認知された証だと思います。作品を寄せて頂いたアーティストの皆さんに心から感謝するとともに、今後の活躍を大いに期待しています。 |
岩野 一郎Ichirou Iwano (Japan) トライデントコンピュータ専門学校 CGスペシャリスト学科 講師 第一部門(静止画部門/虎穴賞部門)/第二部門/第三部門 |
ASIAGRAPH2011に応募されたすばらしい作品を拝見させていただきました。作者の方々がそれぞれの思いを持って制作され、作品に込めた多くのアイデアや表現を感じることが出来とても刺激的でした。今回特に感じたのは、多くのアニメーション作品の中で、ひとつひとつのカットの密度の高い作品がアニメーションとして安心して見られたという点です。密度と言っても描き込みの多さだけではなくシンプルな絵の中にも、慎重に描かれた線の説得力で魅力を出していた作品もありました。アニメーションは特に多くの絵を必要とする表現手段ですが、やはり絵を丁寧に作るという部分はとても重要です。また、誰でも簡単にアニメーションなどの作品を作れるようになったからこそ、制作者はアニメーションの技術的な表現の部分をさらに学んで行く必要があると改めて感じました。 |
渡辺 英樹Hideki Watanabe (Japan) 月刊CGWORLD編集長 第一部門(静止画部門)/第三部門/特別公募部門 ロックマンアワード2011 |
ここまで多くの作品を一度に見る機会はなかなかありませんが、楽しんで審査させていただきました。全体的に制作技術は高いレベルにあったと感じられましたが、一方でやや個性に欠けるといった感が否めませんでした。その点では、アイデアや制作技術もさることながら、見せ方という部分でもう一工夫ほしかったという気がします。静止画では構図やポージング、動画ではカット割などへのこだわりが、作品性を強めるのではないでしょうか。 |
村上 徹Toru Murakami (Japan) 株式会社ボーンデジタル 代表取締役社長 第一部門(静止画部門)/第三部門/特別公募部門 ロックマンアワード2011 |
初めて審査に参加させて頂きました。CG静止画第一部門は応募作品280点の中から世界観がはっきりしていて制作技術の高い作品を選びました。技術的には一定のレベルを越えたものばかりで驚きましたが、独自の世界観をもった作品が少なかったのは今後の課題かと思いました。動画第三部門は48点の作品がありました。尺の長短の差が大きく、技術的な差も大きかったのですが、新しい表現の試みが見られたのが印象的でした。アニメーションやエフェクトに関してはこれから大いに期待しています。 |
北林 達也Tatsuya Kitabayashi (Japan) 株式会社カプコン プロデューサー 特別公募部門 ロックマンアワード2011 |
ロックマンアワード 2011に日本またアジア各地より数多く応募を頂き、大変ありがとうございました。 残念ながら選にもれた方々も含め、ご応募くださった皆様の作品それぞれに、ロックマンへの思いが感じられ、強く感銘を受けました。特に入賞作品はクオリティの高さはもとより、世界感の表現手法が秀逸であると感じています。今回、さまざまなロックマンを見ることができたことは、我々にとって大きな糧になると思っています。ロックマンが皆様に愛され、応援していただけるキャラクターであり続けられるよう更なる努力を図っていきます。 |
スタンリー アートジェム ラウStanley "Artgerm" Lau (Singapore) IFS(シンガポールを拠点とするクリエーターのスタジオ)共同創設者 クリエイティブディレクター 第一部門(静止画部門) |
It is my honor to be part of the judging panel for ASIAGRAPH 2011in Tokyo. To know that more artists are working towards the growth of our industry is very encouraging; but what is inspiring is that the quality of artworks presented gets better with each passing year. With this, I hope I can continue to be part of the judging committee and to witness the advancement of young artists. |
ASIAGRAPH 2011 in Tokyoの審査委員として加えさせていただき、大変嬉しく思っております。より多くの作家が我々のCG産業の成長に向かって努めていることを知り、とても励みになりました。それよりもっと鼓舞されるのは応募作品の質が年々向上していることです。それゆえ、今後も審査委員会の一員として若い世代の作家の進歩を見続けることが出来れば幸いです。 |
吉田 博高Hirotaka Yoshida (Japan) 虎の穴 代表取締役社長 第一部門(虎穴賞部門) |
今回初めて『虎穴賞』という名前で、参加をさせていただきました。「萌え」というテーマでの募集で、どのような作品が来るか非常に楽しみにさせていただきました。今回の作品は、それぞれの個性のある「萌え」が描かれており、改めて「萌え」の深さに感銘を憶えました。また、アジア各国の方からの応募があり、「萌え」が万国共通語になりつつあることも実感いたしました。虎の穴では、海外のクリエイターの作品を日本にて委託販売をしております。是非、「ASIAGRAPH2011公募展示部門」に応募されたクリエイターの皆さんと、新しいビジネスが出来る事を期待しております。 |